ライフプランとは?ー当サイトのお取扱説明書ー
みなさんは、ライフプランを作成したことがありますか?
当サイトではライフプランの作成方法掲載を目的とするサイトではなく、ライフプランのバックグランドである社会制度やお金の知識、キャリア形成に関わる情報などを提供することを目的としています。
当サイトの目的
当サイトではライフプラン(人生設計、生活設計)の作成、ライフ・トランジション(人生の転機)への対応などをするために以下の3つの情報及び知識を情報発信をしていきます。
1.ライフ(Life:人生、生活)
2.ファイナンス(Finance:お金)
3.キャリア(Careere:仕事)
ファイナンシャルプランナー、キャリアコンサルタント等のカウンセリング、コンサルタントをお仕事とされてる方々に参考となる、また一般の方が社会的制度の理解を深める情報を発信していきますので、一般の方でもお困りの方がいましたら参考にしていただければ幸いです。
1.ライフプランとは?
ライフプランニングの作成経験がある人の中には、ファイナンシャルプランナー(FP)に作成してもらった方もいるかもしれません。FPに作成してもらう場合は収入と支出を分析し、貯蓄を増やしどう活かすか、といった資産計画を作成します。
そしてライフイベントを考慮し、教育資金、結婚資金、住宅資金、老後の資金といった一定の予算を想定するマネープランを意味します。
一般的にライフプランの作成には以下の2つの表を作成します。
ライフプラン(下記の表を一つにまとめたものを作成する場合もあります) | |
1.ライフイベント表 | 年齢によって決定または予測される出来事を時系列で示したもの |
2.キャッシュフロー表 | 収入と支出のバランスを予測し、将来の貯蓄状況を年次で示したもの |
生活設計とは?
生活設計とは『将来に向かって、望ましい、こうありたいという生活像を描き、そのような生活はどのような条件・状況のもとで実現可能かを考え、目的達成のために具体的計画を立てること』をいいます。(『金融広報中央委員会・知るぽると』より)
現在は社会環境の変化やライフスタイルの多様化により、人それぞれに価値観をもち生き方を選択する一方、社会環境の変化により制度の変更や法改正が行われ、自分の知らないところで刻一刻と状況が変化しているといえます。
そのため生活設計を行う際に、期間を限定して目標設定しプロジェクト型の生活設計を立てたり、変化に対応できるよう資産の収支の変化を促し、一定期間で見直しをはかる必要がでてきます。
2.人生をデザインする
ライフデザインを描こう
ライフプランを作成する場合、当然ながら人、年齢、性別、職業、おかれている状況によって大きく変わります。みなさんがどのような人生を送りたいかは大変重要です。どんな人生を送りたいのかを描いたものがライフデザインといえます。
わたし、毎日仕事のことで頭がいっぱいで、ライフデザインとかあまり考えたことなかったです
まずはスタート地点に立ったということですね。ライフプランは自分らしい充実した人生をおくるのにも役立ちますし、目標ができることで日々のモチベーションにもプラスの効果が期待できます。
キャリアデザインを描こう
ライフデザインの一つの重要な柱になるのがキャリア(仕事、職業)です。どのような仕事に就きたいか、どんなスキルをみにつけたいのか、収入を増やしたい、独立したいなど、ライフデザインの主軸になり、みなさんの生活設計の基礎となるのがキャリアデザインと言えるでしょう。
わたしは今の会社でデザインの仕事をしているんですが、将来は経験をいかしてフリーランスで仕事がしたいです。
将来フリーランスでの仕事を望んでいるんですね。現在は働き方の選択肢が増え可能性が広がっているように思えますが、会社員という働き方にはメリットもあります。会社の規定にもよりますが、まずは副業も選択肢にいれることができそうですね。
人生100年時代と健康寿命
人生100年時代といわれるようになり、人生が長期化するなか平均寿命ではなく、『健康寿命』が注目を集めています。健康寿命とは、介護の必要がなく日常生活に制限のない期間をいいます。
健康寿命の期間を超えた期間の定義は、健康上の問題により日常生活の動作、外出、仕事、家事、学業、運動等に制限がある状態となります。
POINTの図にある『B-Aの差』の期間になります。健康寿命の期間をいかに伸ばすかが重要とされていおり、健康寿命の延びは、平均寿命の延びを上回る勢いで延びています。
2019年の健康寿命
健康寿命(A) | 平均寿命(B) | B-Aの差 | |
男性 | 72.68歳 | 81.41歳 | 8.73 |
女性 | 75.38歳 | 87.45歳 | 12.07 |
※内閣府『高齢社会白書』より
3.リスクの管理
ケガ、病気、死亡、事故、災害、失業などのリスクがあり、自分自身、または家族が危険に遭う場合があります。そのため保険などに加入しておくことを検討する必要があります。
そして、メンタルや生活面で社会資源や専門家の助けが必要になる場合があり、そのための知識や情報が必要となります。
4.ライフ・トランジションー人生の転機に対応するー
ライフ・トランジションは『人生の転機』を意味する言葉です。『トランジション』とは、転機を意味する言葉でカウンセラー教育に携わってきたシュロスバーグは、人生の転機や変化は誰もが経験するものであり、それにどう対処し乗り越えそこから何を学ぶかが重要としています。
そして出来事そのものが問題になるのではなく、本人のとらえ方によって転機と認識されることでその出来事が転機となるとしています。
人生で遭遇する転機の3分類
①期待していた出来事が起きたとき
②予想していなかった出来事が起きたとき
③期待していた出来事が起こらなかったとき
転機の意味を理解するためには①~③のどのタイプに属するかのほか、前後関係やその背景、自分の役割、人間関係、日常生活、考え方をどの程度変えてしまうかを識別する必要があります。
よい出来事ならいいんですけど、事故にあったり、就職活動がうまくいかないときなんかはつらいですよね。無事就職できても人間関係や生活環境が一転して大きなストレスを感じます。
そうですね、そこでシュロスバーグは、どのように転機に対処したらいいのか、4つのSを分析し、活用できる資源(リソース)かそうでないかを明らかにしていくことが重要であるとしています。
4つのS
①Situation(状況)何が転機をもたらしたか、転機はコントロール可能かなど
②Self(自己)ストレス要因は自己の年齢、性別、社会的地位に関係していることを理解し、どのように対処しようとしているか
③Support(援助)周囲の支援として家族、社会資源が活用できるかどうか
④Strategies(戦略)戦略の範囲、行動、試み、柔軟な選択などを考慮しているか
5.まとめープロセスー
最後にプロセスをみていきましょう。基本的な進め方は『PDCA』に沿うことになりますが、重要な点はSTEP2の現状分析と情報収集が継続して行われる点であるといえます。つねに環境の変化に対応していくためです。
ライフプランが短期なのか長期なのかによって収集すべき情報の範囲、深度は変わってくるでしょう。短期の期間であればより実践的な範囲の狭い情報、かつ実行に直結する深度の深い情報が必要となります。
そこで当サイトではライフプランを設計するための情報やマネジメントについて今後情報提供を行っていきます。当サイトの情報がみなさまの人生行路のお役に立てれば幸いです。
- STEP1ライフデザイン・キャリアデザインの設計
まずは目標・目的を明確にしてみましょう。
- STEP2現状分析・情報収集
4Sをもとに自分を取り巻く環境を分析してみましょう
- STEP3ライフプランの作成
収入・支出と貯蓄のバランスを考えてみましょう
- STEP4実行とマネジメント
- STEP5検証と修正